イバラヒメ
ぶっちゃけどうでもいいおまけページ

ネタバレありますので最終話まで読了してからの閲覧必須でお願いします。

書いた経緯

この作品を書く前に思っていたのは確か「学園ラブコメ」で、しかも構想ではTSものだった気がするんですが、そんなぶっとんだジャンル私にはやっぱり書けなかったのでまたも王道Fになってしまったという。

ほんとは前作のシェルブレイクで現代Fは終わりにしようと思ってたんですが、学園系で恋愛ものを書きたいなと思ったときにどうしても外せなかったファンタジー要素。
鬼退治とかまだやってないよね、ということで鬼退治ものになったわけですが。
ほんとに描きたかったのは戦闘ではなく恋愛だったのです。
恋愛要素は私が今まで書いてきた小説のすべてに入っていますが、実際の恋愛事情とか、「運命の恋」とか、その後どうすんの、の追及みたいなのをしてみたくてたらたら書いてたら完結に3年もかかってしまいましたが、完結できてほんとによかった。
個人的には今までより恋愛感情面はリアルに書けたっていうか書いたんじゃないかと思います。

キャラに関する裏話


●瑞葉 茨乃

神木町の権力者、滝を司る瑞葉家の次女。
中学1年の初めてのお勤めの際に、ターゲット外の土鬼と運悪く遭遇し鬼を封印するはめになった不運系ヒロイン。
小夜とか姉貴の影響で口がすごく悪いんですが、根はお嬢様なので、電車で脚開いて座ったりしません。そのへんはちゃんとしてるという設定。
自分の感情を言葉にするのが苦手だけれども、行動にはすごく現れやすい。
典型的な天邪鬼という鬼ですな!

……ということで、なんともまあ動かしにくいヒロインでした(爆)。
とはいえ女の子なので、主人公の標よりも筆者の分身でいてくれた存在です。
標のことは、読者の皆さんが思っているよりも多分最初からずっと、かなり好きです。
他の女が彼に絡むと、すげえ怒ってるのはそのせいです。
怒りの表情はよく現れるけど、悲しいとかいう表情はなかなか出さないところがまた厄介な彼女でした。
標と出逢ってからの数日は、本当に「恋に恋している状況」だったんですが、その後からはわりと本気で彼のことが好きです。
なんであんな馬鹿な奴好きなのかなーとか、自分をわりと俯瞰して見ることができるので、もどかしかったりしている部分があります。

当初の予定ではツンデレよりヤンデレというイメージだったんですが、あんま病んではいないですね。むしろツンかな。

瑞葉家の能力的には、世界観同じの炎を操るミッドナイトブレイカーのヒロインより戦闘力は劣りますが、命が2つある、という点が最大で無二の利点。
血を濃くしすぎて滅んでいった家が多い中、瑞葉家がまだ平穏に続いているのはこの能力のおかげとか。
まあ、茨乃の一家は全部使っちゃったんだけどね。命は大事にしましょう。


●久城 標

普通の高校生。たまたま、神木に選ばれてしまったヒーロー。
属は木を超えて樹になります。

いつも主人公は草食系が多いので、ちょっとやんちゃな感じの男の子が描きたくて書きました。
でもヒーローっていうより彼がヒロインだったんじゃないかっていう。そういうお話の持っていきかたをあえてしましたが。
お馬鹿な主人公で大変楽しく書かせていただきました。彼の一人称で話が進んだからこそこの話が出来上がったようなもんです。
久城君の恋心も、瑞葉さんと同じようなところから始まってるんですけど、それでも彼女が好きだとほんとに実感したのはそれこそ最終話前ぐらい。
そういう意味ではやっぱり彼のほうがイバラヒメだったのかなと。
最初からわりと手鞠先生とか色鬼とかに弄ばれてるのはそういうヒロイン性というか受けタイプみたいなところをイメージしてた部分はあります。
でも何はともあれ、よく泣きよく笑い、これからもしっかり成長していってくれるだろう頼もしい男です。
頑張れオオカミ。


●セキ

その名の通り鶺鴒の元精霊。
彼女もかなり古い精霊ですが、小さな鳥の姿を取っているときに鬼に轢かれてしまったという……。
妹のためなら悪霊にすらなってしまうかもしれない、妹思いのお姉ちゃんです。
標の側は居心地がいいので気に入っていて、なかなかしばらく成仏できない様子。
今度は彼が一丁前になったときに、成仏しようかなとか考えているみたいです。


●木村 手鞠

戦闘能力はあまり高くないけれど、道具を使わせたらぴか一。
でも実際、彼女の作り出す動く植物たちはかなり、強いです。見た目のグロさがやばいそうです。

私も大好きな手鞠先生。
学園ものにすると決めた時真っ先に思いついたキャラクターが養護教諭。頭古いとか言うな。
でも実際彼女がいないとイバラヒメ回ってないですよね。
よき指導者みたいな重要ポジションですが、プライベートではちょっと歪んたところがある、という設定でした。
その辺は作品には出しませんでしたが、彼女が年上好きなのには彼女のお父さんの死に関係がある、ということで、因縁の対決とかこれまたどこかで書けたらいいんですけどねー。
何か抱えている女性っていうのも大好きですよ。
誰しもひとつくらいは持ってますしね。

ちなみに意識して標は彼女のことを木村先生としか呼ばなくて、それを「名前で読んで」って言うっていうあたりは結構前から考えてたシーンです。私好みっすわ。


●天野 月子(瑞葉迦具夜)

歌手の名前みたいな天野月子っていうのはもちろん偽名だった!
実は瑞葉さんの姉貴で、言うところの黒幕みたいなもの。

茨乃とは少し歳が離れているお姉さん。
純粋な才能でいうならば茨乃よりもこの人のほうが優れていたり。
ただ、本人はもともとあんまり家業を継ぐ気はなくて、親父ともあんまり仲が良くなかったんだけど、茨乃があんなことになって、親父が茨乃の後始末の準備を始めたときにブチギレて家を出たという。
それからは顔を変え、名を変え、属も少しいじり、茨乃を遠すぎず近すぎずの場所から見守っていたんですが、そこで標と出逢うわけです。
彼の神木としての才能を見出した彼女は、彼に近づくのですが、狸の悪霊に噛まれたのは想定外でした。
でもまあ、運命みたいに標が茨乃と出逢って、うまいこと回ってるなーというのを遠巻きに見ていた彼女は最後の助け舟を出すわけです。

ちなみに、標の前に最後に現れた風の精霊は、彼女の差し金に近いです。
精霊のセリフの『天』という言葉を標は神様の意味としてとっているかと思いますが、月子先生の意味に置き換えることも可能です。

……こう語ると茨乃を助けるために標君が利用されているような気がするんですが、半分それもあり、半分は結末を予想してのことだったんですけどね。
そういう意味ではやっぱりこの人黒幕だわ。


●小夜

神木の町で悪さをして瑞葉家の鏡に閉じ込められてしまった白蛇の精霊。
古参の精霊で、わりとこのあたりでは偉い。けど閉じ込められて不機嫌という。
今は刀に宿っていて、それが本体となっており、それを完全に壊されると死んでしまいます。

典型的に私が好きなタイプの女性キャラ。
素直でない、いい加減、でも色気はあるしちょっと情もある、みたいな。
瑞葉さん家は立派なお家だから守護精霊くらいいるでしょ、という意味で置いたキャラクターですが、本人も言っていた通り守護精霊というわけではありません。
むしろ茨乃をからかったりなじったり(?)しているお姉さんですが。
個人的にはクライマックス付近で彼女と茨乃の過去のやりとりを書くスペースがあって満足でした。

オタク設定ってのがあんまり活きなかったのが残念。


●闇里

暴れん坊な姉と違って温和な弟。小夜は鏡に閉じ込められていたけど闇里は瑞葉家の小間使いをしていました。

茨乃に尽くす小僧さんみたいなキャラクターは当初から考えていました。
まあそれがドMになるとかはあんまり考えてなかったんですけど、あんまり活躍する場がなかったのは残念ですかね。
でも彼のおかげで、重くなりがちな瑞葉家の日常が楽しく書けたかなという感じで結果オーライ。


●土耶 綴

敵っていうか、敵対関係にある立場の男子って感じですね。
彼に関してはクライマックスで書ききった感あるし、まあ満足かな。
彼としては、やはり土耶の当主に見限られたことより、唯一優しかった養母が彼をおいて出て行ってしまったことのほうが辛かったんだと思います。


●殿田 零

ロボットみたいな強靭な肉体を持つ土耶の姉ちゃん。
この人が戦闘能力では一番上だと思います。
標と戦う立ち位置に置いてたんですが、まあこの人もクライマックスで書きたいこと書けたし満足。
ちなみに、セキの妹のレイと名前が一緒っていうのは偶然です。名付けてから気づいたので本当に偶然でした。

そしてここまで来て、やたら姉弟姉妹がこの作品には多いのだと気付いた貴方。あたりです。
終盤に差し掛かって家族の絆とかもちょっと書きたかったんです。最近寂しいニュースが多いので。


●倉井 愛子

神木の今をときめくレディース羅武危機のヘッド。学校では地味を装っているが、結構目立っている。

より複雑な恋愛模様を描こうと投入したキャラでしたが、ちょっと終わりが雑でしたかも……(入れたいシーンがあったんですが、入れるスペースがなかったのと、ちょっとかわいそうだったので)。
でも彼女が標に近づくことにより、茨乃がより深い表情を標に見せるというシーンはあってよかったなと思っています。

ちなみに、瀬戸愛華は彼女がレディースの総長だとは知りません。
「放課後何してるか知ってる」みたいなこと言いましたがあれはただ単にカマをかけただけです。
いつ気づくのやら。。

最後に


3年以上という、本当に長い時間かけてしまいましたが、本作を完結させることができて大変うれしく思います。
これも最初から最後まで読んでくださった読者さんのおかげです。更新遅いのに更新したらアクセスが多少あって、本当に励みになりました。
今は次回作とか考えてなくて、しばらくシェルブレイクのノベルゲームの製作に潜るかと思いますが、またネタが浮かんだら新しい作品を書きたいなと思います。

……といいつつ、恒例のアフターエピソードをまだ書いていないので、近日中にショートエピソードを書いてアップしたいなと思います。
今回、ちょっと糖分控えたので(当社比))アフターエピソードでは甘めにしてみましょうかね。

それではまた!

2014年11月4日